三橋美智也の唄う、この歌が好きでした。
か~ものかわらにぃ ちどりがさ~わ~ぐぅ
ま~たもちのあめ~ なみだあ~め
ぶ~しというなにぃ いのちをかけて~
しんせんぐみは~ きょう~もゆ~くぅ
鼻にかかった、さらっとした歌い方で、哀愁漂うものでした。
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新撰組顕彰碑
墓
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魂魄帰天地 此生奈有涯 定知泉下鬼 応是護皇基
うろ覚えに読み下すと、
魂魄は天地に帰り、
此生は奈有の涯て
定めと知る、泉下の鬼となることを
応じるは、是れ皇基を護るためならん
新撰組の生きざまを余すことなく言い表しています。 |
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夜帰った兵馬は近藤に呼ばれます。
「宇津木、もう夜歩きはならんぞ」
「は?」
勇は、兵馬の不審がる面を、上から見据えているのです。
「隊長、それは・・」
「うむ。夜歩きはするな」
近藤の語気には含むところがある、何とも理由は明かさず、頭からガンと夜歩きを差し止めて、まだなにか余憤があるようです。しかし、言いわけをしても駄目である。近藤が言い出したら、これは是非の余裕がないことを知っていますから、兵馬は黙って控えている。
こんな男なら、土方ならずともついて行きます。近藤、土方、沖田、おっかないけど愛すべきやつらです。
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芹沢鴨と平山五郎の墓です。
芹沢は竜之介を応援に近藤の首を取る謀をして、「いよいよ拙者の天下である。明日になればわかる」と安心しきって愛妾のお梅と寝込んでいます。腹心の平間重助と平山五郎も馴染みの遊女を呼んで、それぞれ寝入っています。
そこへ、謀りをさとって先に壬生屋敷に戻って、三人の寝静まるのを待っていた近藤、土方、沖田、藤堂たちが襲いかかります。
平間重助は逃げ、平山五郎は斬られます。
快楽の夢を結んだ寝床は血の地獄となります。
芹沢は股、腕、腹に深手を負ったが屈しなかった。とうとう屏風を撥ね倒して枕元の刀を抜いて立った。
「おお、おのれは土方だな」
「うむ、いかにも土方だ」
「卑怯な、なぜ尋常に来ぬ、闇討ちとは卑怯だ」
「黙れ黙れ、これが貴様の当然受くべき運命だ」
「残念」
「土方、待て、芹沢、拙者がわかるか、恨むならこの近藤を恨め」
「おのれ、近藤勇」
恨みの一言を名残り、土方歳三はズブリと、芹沢の咽喉を刺し通してしまった。
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